
それだけで貧しさがうかがえる漁村、暗い映像で始まるSAYURI。
売られていく姉妹が悲しい。
昭和の初期、ミステリアスの目を持った少女は置屋へ。
せつない願いを胸に、やがて花街一の芸者へとなる。
『さゆり』その先にはさらに激動の時代が待っていた・・・・。
スピルバーグ、サポートの外国人監督の英語版ハリウッド映画。
もともと原作は外国人著書『 Memoirs of a Geisha 』(邦題:さゆり)であるが、
どのように日本の花街を描いていくか興味深かった。
チャン・ツィイをはじめキャストが豪華な顔ぶれ、
そのこともこの映画を美しくしているのは間違いないのだが
桃井かおりの情け容赦ない置屋のおかみ。
これだけでこの映画の価値があります。
迫力のある演技は置屋の規律と端女のつらい厳しい日々を際立たせていた。
桃井かおりは単身でオーディションを受け、ハリウッドへ臨んだ彼女である。
このオーディションにはかなり有名な日本女優も受けいているらしい。
絢爛、無垢、毅然の『SAYURI』
踊りにしぐさにと芸者を「動く芸術作品」としているだけに
衣装にはさすが目が奪われた。着物が美しい〜。
水揚げの夜のさゆり、赤が印象的であった。
着物は日本の伝統であると改めて実感させられた。
芸者は所詮、芸者。それだけで自分の人生が否定される。
華やかな世界で陰のある人生でも自分らしく生きていく「さゆり」
時代考証と背景に映像には突っ込みどころはあったが
外国人が創った絢爛で神秘的な世界、ニッポンの美『SAYURI』
おすすめの映画です。



